アンクルン合奏教室で認知症予防 ~ 物覚えクイズ
南国楽器で和みの輪! アンクルン専門家コラム
インドネシアの民族楽器アンクルンで多くの方々に和みと笑顔を届けようと、埼玉県を中心にいろいろな施設、コミュニティを訪問しています。
物覚えクイズ
埼玉県草加市で毎月開催している”和みのアンクルン合奏教室”。
生徒は全て60歳代から80歳代までのシニア世代です。
みなさん元気に活動されていますが、重要なのはやはり、心身の健康維持と増進。
特に、認知症の予防を心がけたいものです。
そこで1月の教室では、ユニークなプログラムを取り入れてみました。
名付けて「物覚えクイズ」。
写真のように、講師は7つの小物を用意します。(最初は5つでも構いません)
一個ずつ並べ、生徒に覚えてもらいます。
「ぬいぐるみ、CD、メジャー、イヤホン、スティックのり、だるま、ガム」
ゆっくり並べていきますが、生徒は見て覚えるだけで、メモを取ってはいけません。
その後いったん回収し、見えないところに保管。
そして30分ほど、アンクルン合奏や歌の合唱を楽しみます。
さて、みなさん、どれだけ物を覚えているでしょうか?
メモを渡し、記憶を辿って物の名前を書きだしてもらいます。順不同でもOKです。
結果は、6人が全問正解。1人が一個だけ忘れるという結果。
昨年10月に続き2回目ということもありましたが、みなさん優秀な成績でした。
認知症の心配はありませんね。
覚え方のコツを、80歳代の生徒さんが教えてくれました。
「グループで覚えること。文房具は、メジャーとのり。人形は、ぬいぐるみとだるま。音楽は、CDとイヤホン。という風に!」
なるほど、講師も気が付きませんでした。
こうして、知恵や情報を交換できるのも教室の魅力です。
音楽レクリエーション指導士
こうした、主に高齢者向けの音楽やレクリエーションのプログラムを会得して広めていくのが”音楽レクリエーション指導士”。
日本音楽レクリエーション指導協会が、指導士を育成する講座や資格発行を推進しています。
↓下の写真は、私も受講した養成講座のテキストです。
アンクルン合奏のワークショップや教室を提供する対象は、シニア世代が多いと当初から想定していました。
そこで、アンクルン以外に音楽や体操、ゲームなどで、参加者が楽しめ、かつ健康維持・増進につながるようなプログラムを模索していました。
そんな矢先2016年に、ある起業セミナーのプレゼンで、”音楽レクリエーション指導士”を知り、すぐに講座を受講した次第です。
物覚えクイズは、ほんの一例。
楽しく、ユニークなプログラムが豊富に準備されています。
私も今後、アンクルン教室や高齢者施設向け出張ワークショップで、どんどん取り入れていきたいと思います。
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