インドネシアの民族楽器アンクルンで即興合奏ができる訳

2017.11.04 (土)

南国楽器で和みの輪! アンクルン専門家の大杉明です。

インドネシアの民族楽器アンクルンで多くの方々に和みと笑顔を届けようと、
埼玉県を中心にいろいろな施設、コミュニティを訪問しています。

アンクルンはシンプルな楽器

“アンクルンだと、なぜ簡単に即興合奏ができるのでしょうか?”
今回はこの質問にお答えします。
まずは、なんと言ってもアンクルン自身のシンプルさに尽きます。
すなわちアンクルンは、ひとつ一音。

 

 

例えば上の写真。これがひとつのアンクルンです。これひとつだと”ド”の音階しか演奏できません。
音の高低は、竹筒の長さで異なります。”レ”、”ミ”、”ファ”、、と高くなるにしたがって、アンクルンの竹筒が短くなっていきます。
ひとり一個ずつ手に持ち演奏しますので、Aさんは”ド”のみ、Bさんは”レ”のみ、Cさんは”ミ”のみ担当すればいいのです。

ドレミ配列の妙と指揮者の役割

次に重要な点は、合奏者をドレミファソラ、、と順番通り左から右に配置させること。
ピアノ鍵盤の配列と同じですね!

 

 

写真は、夏のフェスタでこども達が合奏しているシーンです。指揮者から見て、左から右にドレミ順、4人位ずつのグループで並んでもらっています。
そして一番重要なのが、指揮者の役割です。
いくらアンクルンがひとつ一音で簡単とは言っても、みんながばらばらに鳴らしていたのでは曲になりません。
指揮者が曲のメロディにしたがって、手を差し伸べて、各音階の担当者に演奏を指示するのです。
当然指揮者は、曲のメロディ(楽譜)を覚えなければなりません。
しかし、この指揮行為自身が、高齢者や幼児の脳トレに非常に役立つと思っています。
持ち回りで指揮者を担当すれば、場が盛り上がりますし、皆さんの脳の活性化にも効果がありますので、お薦めです!

選曲の工夫

最後に選曲ですが、シンプルでゆっくりとしたリズムの曲がbetterです。
半音のフラットやシャープがなく、1オクターブ8音階の範囲内で演奏できる曲を基本的に選曲します。
指揮者そして合奏者にとって簡単ですし、全員参加で楽しめますからね。
ちょうちょうは5音、きらきら星は6音だけで演奏できるので、幼稚園や老人ホームでも入門の曲として理想的です。
名曲アメイジング・グレイスも、工夫次第では6音で合奏できますよ。

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