はじめてのアンクルン! -4-
南国楽器アンクルンで和みの輪! アンクルン合奏演出家の大杉明です。
私は以前、”アンクルンのふるさと”インドネシアに7年間滞在していました。当時、ジャカルタで初めて聴いたアンクルンの優しい音色と感動が忘れられず、アンクルンを広く日本で広めたいと考えるようになりました。
竹の楽器
竹の楽器と言えば、何を思い浮かべますか?そう、尺八がありますね。しかし、通常楽器と言えば、ピアノ、ギター、ヴァイオリンなどの木製楽器や、トランペット、フルート、クラリネット、シンバルなどの金属製楽器が主流です。竹はどちらかと言うと、釣竿や、工芸品、食器、家具、住宅建材などに使われるのがメジャーですね。
日本の竹で楽器制作
そんな中、日本の竹で自前の楽器をつくり、演奏しているユニークなミュージシャンがいます。「東京楽竹団」です。彼らとは、インドネシアのアンクルン製造元であるSaung Angklung Udjoを介して偶然知り合い、2016年より数回、ライブコンサートを聴きに行っています。
アンクルンの音色はインドネシアの竹でないと出ない?
東京楽竹団のコンサートに行くと、まずは竹の独創的な楽器郡に驚かされます。横幅3メートルほどの大型マリンバ、長さ2メートル・太さ10センチ以上の竹筒打楽器(名前不明)など。それらが実に、神秘的で澄んだ響きを発するのです!そんな楽器群の中で、なぜかアンクルンだけは、Made in Indonesiaのまま。楽竹団のメンバーに訳を尋ねたところ、「アンクルンも日本の竹で作ろうとしたが、納得する音色が出なかった。」
アンクルンはインドネシアの心
竹の種類の違い(日本は青竹、インドネシアは黒竹が主流)はあるにせよ、やはり、制作方法(ノウハウ)、気候などがかなり音色に影響するのでしょう。アンクルンは伝統的なインドネシアの民族楽器で、インドネシアの心とも言えます。
三連式アンクルン
2017年5月29日午後、上野の五條天神前で、東京楽竹団有志「そらたけ」によるライブパフォーマンスがあり、聴きに行きました。そうそうたる楽器群の中にアンクルンの姿もあり、「童神」「島唄」など日本を代表する名曲が、竹の旋律で空高く響きました。写真は、三連式のアンクルン。低いドが2つ(長い竹筒)、高いドが1つ(短い竹筒)の組み合わせです。二連式の通常版と比べて、より重厚な雰囲気が味わえます。
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