インドネシア・バリ島 ~ 不思議な名前のルール!?
南国楽器アンクルンで和みの輪! アンクルン専門家の大杉明です。
私は以前、”アンクルンのふるさと”インドネシアに7年間滞在していました。
その時に経験したこと、興味をもったことを、インドネシア雑感として記しています。
バリ島の名前の不思議
今回は、インドネシアの有名なリゾートであるバリ島の名前について紹介いたします。
ものすごく不思議なルールがあります!
なぜ、たくさんのワヤンさんが?
バリ島には、男女を問わず、ワヤンさんやマデさんがたくさんいます。
なぜでしょうか?
バリ島の方の名前の付け方には、一定のルールがあり、ヒンドゥー教のカスト(身分制度)に深く関係しています。
ここでは、島民のうちもっとも多数を占めるスドロ階層(いわゆる平民階層)の名前の付け方のルールを紹介します。
1. まず名前の頭に、男性は「I(イ)」、女性は「Ni(ニ)」を付けます。
2. 次に、生まれた順番で以下のように付けていきます。
一番最初に生まれた子:Wayan または Putu
二番目に生まれた子 :Made または Kadek
三番目に生まれた子 :Nyoman または Komang
四番目に生まれた子 :Ketut
五番目以降は、また最初のWayan、Putuに戻っていきます。
3.その後の部分は、個人ごとに自由に付ける名前です。
だいたいが、神様や昔の英雄の名前を付けます。
以上のルールで、I Wayan Suandara(例)のように名前が付けられるのです。
二番目の部分は長男、長女ということではなく、男でも女でも最初に生まれた子がWayanやPutuになります。
そのため、男性、女性とも、Wayanという名前の方がいるのです。
島民の約90%を占めるスドロ階層で最初に生まれた子がWayan(ワヤン)さん、そして二番目に生まれた子がMade(マデ)さんですので、バリ島内にはワヤンさんやマデさんがたくさんいます。
まさしく、「石を投げればワヤンさんに当たる!」
(バリ絵画)
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